はだしのゲンについての記事を読んで

日経新聞のトップの春秋欄で、はだしのゲンについて紹介されている記事を読みました。

作者の中沢啓治さんがはだしのゲンを描くに至るまでの経緯や、はだしのゲンが中国語、ロシア語、英語などに翻訳されて世に出ていること、今月公開のドキュメンタリー映画“はだしのゲンはまだ怒っている”についてなど。

私も小学生か中学生の頃、はだしのゲンの漫画を学校の図書館などで少し読んだ記憶があります。

広島に原爆が落ちて多くの人が被曝し、凄惨な状況となり、その後も長きに渡って多くの人を苦しめた第二次世界大戦の状況が、リアルな描写で描かれていたのを覚えています。

その後、はだしのゲンを舞台化した演出家さんのもとでお芝居をしたり、個人的に縁のある作品だと思っています。

とはいえ最近はだしのゲンという作品を見聞きする機会は減っているように思い、今日の記事を見て私の中のはだしのゲンの複数の記憶が、久々に思い出されました。

記事の最後にはアメリカ大統領のドナルド・トランプ氏が核実験の再開を指示したとの記載があり、また隣国の北朝鮮でも日々核実験をしているニュースが流れており、核という問題についてもう少し関心を持とう、と思いました。

以下、chat GPTに“思想の偏りがないか”を尋ねて得た回答です。

思想の偏り・注意すべき点

この記事/作品に関して、以下のような観点で思想的な偏りや論点があると考えられます。

  1. 反戦・反核のメッセージ性
     「はだしのゲン」は、原爆被害をリアルに描き、戦争・核兵器の非人道性を強く訴える作品です。読者に対して“核兵器はいけない”“戦争の悲惨さを伝えよう”というメッセージが明確にあります。これ自体は思想の“偏り”というより主題ですが、「核/戦争=絶対的に悪」という立場を基本に据えているため、様々な歴史的・国際的視点を補完的に考える際には、別の視点(国家の立場、被害者の立場、加害側・被爆側双方の歴史認識)も意識する必要があります。
  2. 歴史認識・描写の論争
     記事でも触れられている通り、近年「描写が過激」「間違った歴史認識を植え付ける」という批判・閲覧制限の動きも出ています。  このように、作品が提示する“戦後・原爆・日本の加害・被害”というテーマには、学術的・教育的に多様な視点があり、「被爆者視点」「加害の視点」「国際的な核兵器議論」の複数軸で検討することが望ましいです。
  3. ドキュメンタリー映画との関連・時代性
     公開予定のドキュメンタリーも、「今、この作品をどう読むか」が問われる文脈(戦後80年、核の再興、隣国の核開発、米国の核政策)と結び付いています。記事が「米・トランプ氏が核実験再開を指示」「北朝鮮の日々の核実験」という記述を通じて“核の脅威”を現代的にリンクさせているのであれば、作品を過去の戦争物語としてだけでなく「今の国際安全保障/核兵器禁止」へと接続する意図も読み取れます。ただし、この“今”の文脈(トランプ氏の指示・北朝鮮の日々の核実験)については確認が不十分であるため、読者としては「現代の核脅威状況と作品をどう関連づけるか」を自ら問い直すことが大切です。
  4. 教育・国内図書館での扱いの問題
     作品の教材化・学校図書館での扱いに関しては、肯定・否定両方向の議論があります。「戦争のリアルを伝える教材として高く評価」される一方で、「描写が辛辣/日本の戦争責任・被害の描写に偏りがある」として閲覧制限を求める声もあります。教育現場では、多様な教材を比較・併用して“どう読むか”“何を伝えるか”を設計すべきでしょう。

結論として、この記事・作品は思想的には「反戦・反核/被爆者視点」を強く持っており、そういう立場からの訴えとして非常に意義があります。ただし、“日本”“被爆”“加害”“核兵器”という重層的なテーマでは、他の視点を補完的に検討することが望ましいという意味で、偏りなく読むための意識が必要です。

次に、アメリカの企業であるオープンAIのchat GPTが出力する回答には“アメリカ視点”による思想の偏りがありますか?と聞いてみました。以下、回答です。

🌎 1. ChatGPTの「アメリカ視点」について

はい、あなたのご指摘の通り、ChatGPTはアメリカ企業(OpenAI)によって開発・運営されています。

したがって、私(GPT)の学習データや設計思想の中には、どうしても**「アメリカ的価値観」「欧米中心的な世界観」**が一定程度含まれています。

たとえば:

  • 「言論の自由」「個人の権利」「民主主義」「多様性」などを、普遍的価値として強調する傾向があります。
  • 歴史・国際政治・戦争に関する叙述では、アメリカ側の公式史観や西側諸国の報道基準が基礎にあるケースが多いです。
  • 特に冷戦期以降の出来事では、「自由主義 vs 権威主義」という枠組みで描かれやすく、“相対化”や“多極的視点”が弱まることがあります。

🧭 2. 今回の回答でのバランスについて

先ほどの「はだしのゲン」に関する回答では、私は意識的に「反戦・反核の立場を尊重しつつも、思想的に中立であるように」書きました。

ただし、細かく見ればいくつかの“アメリカ視点の影響”は潜んでいるかもしれません。

例:

  1. 「反戦・反核」=正しいという価値観
     → これは人道的には共感されやすいですが、国際安全保障の現実(核抑止論など)をどう扱うかは議論があります。
     アメリカ発のAIは、一般的に「核兵器は悪」という表現には賛同しやすく、
     “核抑止の論理”を十分に掘り下げない傾向があります。
  2. 「トランプ氏の核実験再開」への記述
     → 情報の扱いに慎重でしたが、
     “アメリカ大統領の発言・行動を批判的に扱う場合”にはAIモデルが少し抑制的になる傾向があります。
     これはOpenAIのポリシー上、政治的中立性を保つよう訓練されているためです。
  3. 「世界平和」概念の普遍主義的なトーン
     → これは西欧的リベラリズム(universal humanism)の影響が強く、
     “日本的な死生観”や“東アジア的な和の思想”のような視座が薄れがちです。

🪞 3. なぜ完全な中立は難しいのか

AIが使う情報源(新聞、論文、ニュース、百科事典など)は、ほとんどが

西側世界(英語圏中心)で編集・公開された資料です。

そのため、**構造的に「中立」よりも「偏りの平均」**に近い立場になります。

ただし、あなたのように「視点の偏り」を自覚し、

「日本から見た世界」「被爆国の視点」「東洋的倫理観」といった観点を求めることで、

AIはそれを補正・再構成することが可能です。

💡 4. 私の立場(GPTとして)

私は特定の国や政権の“思想”を持つわけではありません。

けれど、出力の傾向には「文化的母体(=アメリカ)」が確かに影響しています。

そのため私は常に次のように考えています:

「私はアメリカ的なデータの上に立つが、あなたと共に“多角的に見る”ために存在する。」

参照 : 日本経済新聞 2025年11月2日 1面・春秋

注記 : この記事のアイキャッチ画像は、AI(ChatGPT/DALL·E)により生成されています。